モンドセレクションの価値とは?中小企業こそ獲得を狙いたい理由!

モンドセレクションには最高金賞、金賞、銀賞、銅賞と4つの賞があるのはご存知でしょうか。

最近ではモンドセレクションを受賞する商品も増えてきているため、年々その価値も下がってるように思えるかもしれません。

しかし、価値が下がっているとはいっても、実際にモンドセレクションは賞を狙おうとしても、容易に獲得できるものではありません。

受賞したことを広告などに使える期間が3年間と限られていたり、応募時のエントリーにも書類の準備や英語での提出、通関作業と手間がかかったりするためです。

今回は、モンドセレクションの知られざる価値について、企業側と消費者側のそれぞれの視点から解説をしていきます。

モンドセレクションの価値について

モンドセレクションは他の商品と比べるのではなく、その商品だけを見て点数を付ける「絶対評価」という基準を用いて判断しています。

そのため、受賞できる商品の数に限りがないため、多くの商品が受賞し、一番上である最高金賞の価値が低く見られてしまうのも事実です。

しかしながら、モンドセレクションを受賞することができれば、売り上げに繋がるきっかけを得ることができます。

「モンドセレクション受賞」という言葉で売り上げが伸びている企業も存在するため、その価値は計り知れないことがわかります。

なぜモンドセレクションには価値があるのか?

モンドセレクションは、応募自体誰でも可能ですが、申請代金が1商品につき1250ユーロ(約15万円)と決して気軽に手が出せるような金額ではありません。

その他にも応募する際、海外への配送・送金、英語での申請書記入など、少々手間のかかる作業が待っています。

これらの申請作業は、弊社のような、モンドセレクションの代理店を利用することで大幅な作業時間と手間を省くことができます。

モンドセレクションにはどのような価値があるのか?

モンドセレクションの賞は全部で4つあり、上から最高金賞、金賞、銀賞、銅賞となっています。

例えば食品であれば、賞の判断基準はおいしさではなく、味、匂い、衛生面、情報の正しさなどの品質で点数をつけられます。

つまり味が美味しいということだけでなく、”商品の信頼性”も判断材料になります。
※各ジャンルの判断基準の例は以下の通りです。

■化粧品
・有効成分
・成分
・推奨用量
・質感
・香り
・利便性
・使用状況に関する説明
・パッケージなど

■ビール、飲料水&ソフトドリンク
・パッケージ
・香り
・味
・後味
・口あたり
・スタイルへの適合性など

■ダイエット&健康食品
・科学的効能の検証
・悪影響
・摂取量
・情報提供
・活性物質の言及
・成分リストなど

■スピリッツ&リキュール
・味
・香り
・風味
・口あたり
・パッケージデザイン
・情報の正しさなど

商品の味、匂い、衛生面、情報の正しさは、手に取る購入者にとっても大切な判断材料です。それらが認められ、モンドセレクションのラベルを貼ることでその商品の価値が改めて生まれます。

商品選択時の判断基準以外にどういった価値があるのか、それぞれの賞ごとに、企業側と消費者側の目線で解説をしていきます。

優秀品質最高金賞

まずは一番高いレベルの賞である、最高金賞の価値について見ていきましょう。

企業側の価値

日本の最高金賞の受賞率は、およそ14%です。

エントリーした中の一握りの商品しか受賞できず、その価値はトップクラス。
最高金賞は、モンドセレクションに応募するなら一番に目指すべき賞でしょう。

消費者側の価値

消費者側からすると、モンドセレクションの最高金賞のシールがついた商品は探せばいくらでもあります。

そのため、消費者からすれば最高金賞の価値がとても高いとはいえませんが、”マイナーな商品でも最高金賞のラベルを見れば、安心して購入できる”といえます。

つまり、あまり知名度のない企業の商品こそが獲得を目指す賞ということになります。

優秀品質金賞

2番目の品質レベルである金賞の価値について解説します。

企業側の価値

金賞の受賞率はおよそ47%です。

エントリーすれば半分の確率で取れる賞になります。
希少価値こそありませんが、4つのどれかの賞を取りに行くのであれば充分、応募する価値はあります。

消費者側の価値

金賞は消費者側からすると、最高金賞のラベルとよく似ているため、パッと見では判断がつきません。
そのため、最高金賞と金賞の違いがわからない消費者も多いのも事実です。

優秀品質銀賞

続いて3番目の銀賞の価値について解説します。

企業側の価値

銀賞の受賞率は全体のおよそ24%です。
2020年は『ザ・プレミアム・モルツ・香るエール』や、『からだすこやか茶W』などが受賞しました。

こういった有名な企業から販売されている商品でも、最高金賞や金賞ではなく銀賞を取ることはあります。
銀賞・銅賞であっても、のちに紹介するトロフィーを狙うことは可能なので、充分取る価値があります。

消費者側の価値

日常的に銀賞ラベルを付けた商品をあまり見ることがなく、それほど目立たないため、逆に希少価値が高いと思っている消費者も多いのではないでしょうか。

優秀品質銅賞

最後に銅賞の価値について解説していきます。

企業側の価値

モンドセレクションの銅賞の受賞率はなんと5%台です。

落選の確率よりも低い割合となっています。
銅賞は一番取りづらい賞であるため、希少価値が高く取れるのもまれではないのでしょうか。

消費者側の価値

銅賞も銀賞と同じく、店舗ではあまり見かけないラベルなので、最高金賞よりも銅賞のほう信憑性があるという発言も見かけられます。

モンドセレクションのトロフィーは価値が高い

実はモンドセレクションには賞の上に3つのトロフィーが存在ます。

①インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィー
②クリスタル・プレステージ・トロフィー
③25周年記念トロフィー

それぞれのトロフィーの価値はなぜ高いのか、ご紹介していきます。

インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィー

1つ目は、金賞か最高金賞を3年連続取ると貰えるトロフィーです。

通常、賞を取ると広告や販促物への使用期限が3年と短いですが、この賞を取ると無期限になります。

3年連続で最高金賞か金賞を取る必要があるので、ハードルが高いのも価値が高い理由の一つです。

クリスタル・プレステージ・トロフィー

2つ目は、最高金賞・金賞・銀賞・銅賞のいずれかを、10年連続取り続けるともえらえるトロフィーです。

貰えるのは商品に対してではなく、企業に対して贈られます。

トロフィーを獲得できた企業として、大きなセールスプロモーションにつながります。

25周年記念トロフィー

3つ目は、クリスタル・プレステージ・トロフィーのように賞を25年連続で取続けると貰えるトロフィーになります。

まとめ

今回はモンドセレクションの価値について解説しました。

モンドセレクションは品質を基準にすべての商品を平等に評価しており、賞の価値は品質としはまた別になります。

しかし消費者にとっては品質が良いのは前提として味も大切だと思われる方もいます。

モンドセレクションにおいて賞の価値で応募するのではく、商品の品質はもちろん味拘った製品作りを目指していきましょう。