モンドセレクションはお金で買えるって本当?過去の入賞率は?

モンドセレクションをお金で買えるという噂はを耳にすることが今まであった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

果たしてお金で買えるという噂は、本当なのでしょうか。

ここでは、過去の受賞率(初回・連続)などの情報をもとに解説をしていきます。

モンドセレクションがお金で買えるという噂について

モンドセレクションとは国外の民間団体のことです。ベルギー連邦公共サービスが指導・監査しており、多くの食品の技術水準がその対象になっています。こちらの団体が与える認証が日本では「受賞」とされており、優秀品質最高金賞から銅賞まで用意されています。

モンドセレクションがお金で買えるという噂がされておりますが、出品費用を支払うことで品評してもらうことが可能です。モンドセレクション公式ホームページによると、2017年度の応募総数は2,965点、2024年度に関しては約3,000点となっており、多くの商品が専門機関に品評してもらっていることがわかります。

モンドセレクションの出品費用

モンドセレクションの出品費用は、カテゴリにより審査料が異なります。

1品につき1,430€~1,530€、日本円に換算すると250,000円程度です。しかしこれらはあくまで「出品における費用」であり、受賞を必ずしも約束するものではありません。

出品するすべての商品がモンドセレクションの受賞を約束するものではないという事実から、それだけモンドセレクションは価値が高いものであることがわかります。実際、モンドセレクションを受賞した商品や企業は権威性が高まっており、結果的に顧客の信頼性も獲得しています。

また、モンドセレクションの受賞は権威性のあるものであるという認識が広がっているからこそ、上述したように3,000点に迫る商品が出品されているのでしょう。

モンドセレクションの受賞率

前述したように、モンドセレクションは出品したからといって、必ずしも受賞が約束されているわけではありません。しかし、モンドセレクションの審査や評価は一年に一度しか行われないため、その一度の機会で受賞するためにも、どのような確率で受賞できるのかは理解をしておくことが重要です。

ここでは、2017年・2018年のモンドセレクションを例にして受賞率を解説します。

2017年の受賞率

2017年度は、合計2,965点の商品が出品されています。こちらの商品は、日本でも馴染みのある食品に関連する商品に限らず、化粧品やたばこ・お酒などのすべてのカテゴリーを合計した数字になります。

2017年度のモンドセレクション各賞の受賞率は下記のとおりです。

2017年度品数割合
最高金賞42014.2%
金賞1,36846.1%
銀賞73724.9%
銅賞1665.6%
賞なし2749.2%

金賞が1368点で全体の46.1%と、最も多く受賞していることがわかります。一方で、2017年度は賞なしの割合が9.2%と、全体の約1割の商品が受賞に一歩及ばない結果となりました。

2018年の受賞率

続いて、2018年度のモンドセレクションの受賞率を見ていきましょう。出品数は合計2,820点となっており、受賞率の割合は下記のとおりです。

2018年度品数割合
最高金賞40714.4%
金賞1,35047.9%
銀賞67223.8%
銅賞1555.5%
賞なし2368.4%

それぞれの品数や受賞率の割合は、2017年度と比較しても大きな差はないことがわかります。年度によって多少の変動はあるものの、金賞が45%〜50%の割合で前後することが多く、賞なしは毎年10%前後となっています。

連続受賞率は「57%」

前述した2017年度と2018年度の商品や割合は、初出品と連続出品のすべての商品を合計したものになります。初出品とは、文字通りモンドセレクションに初めて出品する商品のことであり、連続出品とは年度を跨いで出品している商品のことです。

2018年度では、合計2,820点出品されましたが、この中で受賞した商品のうちの57%は連続受賞になります。残りの40%程度の商品は初出品での受賞になりますが、その初出品の商品の中でも最高金賞を受賞したのはわずか3%程度となっています。

これらのことから、初出品で受賞を狙える可能性はあるものの、最高金賞を狙うというのは少々困難であることがわかります。

モンドセレクションの審査は絶対評価

先程のモンドセレクションの年度割合からも、なぜ毎年9割前後の商品が受賞できているのかと疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。その理由は、モンドセレクションが絶対評価によって審査されていることにあります。

絶対評価とは、モンドセレクションが定めた審査基準に沿って専門家や評論家が点数を付ける仕組みであり、点数によって各賞を受賞できるようになっています。つまり、商品全体から見て特定の商品が何点であるかという定性評価ではないため、年度や商品によってはすべての商品が受賞できる可能性があるということです。

各賞を獲得するために必要な点数は下記のとおりです。

最高金賞90点〜100点
金賞80点〜89点
銀賞70点〜79点
銅賞60点〜69点
賞なし59点以下

モンドセレクションのすべての審査基準が明確に公開されているわけではありませんが、品質に重きを置いた審査になっていることは確かです。

そのため、モンドセレクションで各賞を受賞することで、顧客に対する商品の信頼性に繋がり、結果的に企業や商品の権威性も高めることができるでしょう。

モンドセレクションは誰でも受賞ができるという訳ではない

モンドセレクションはお金で買えるものの、誰でも受賞できるという訳ではありません。実際、2017年度と2018年度では、全体の約10%の商品が受賞を逃す結果となっています。

従って、1,430ユーロ(250,000円)程度の費用を支払ったからといって、必ずしもモンドセレクションの受賞が約束されているという訳ではないことを理解しておきましょう。

2018年度のデータを参考にすると、初出品の商品は約40%の商品が受賞、そのうち最高金賞を受賞したのは約3%の商品であることがわかります。これらのことから、初出品ですべての商品が受賞できる訳ではないことがわかります。

そのため、初出品での受賞を逃してしまったとしても、次年度以降の改善を図り、再度主品を試みることも受賞を叶えるための一つの方法といえるでしょう。

モンドセレクションで日本製品が高入賞率である理由

モンドセレクションは世界での技術水準の1つとなっているため、出品される商品は必ずしも日本のものだけとは限りません。

世界各国の商品がモンドセレクションに出品していますが、その中でも日本の商品は毎年度高い受賞率を誇ります。下記の表は2016年度のデータとなりますが、大陸別の受賞品数を見てみましょう。

大陸受賞品数
アフリカ69
アジア2,117
ヨーロッパ267
北アメリカ70
南アメリカ51
中央アメリカ22
オセアニア22

あくまで国別のデータではないものの、日本を含むアジアの商品の受賞率が圧倒的であることがわかります。日本製品が高入賞率である理由は、日本製品の品質が高い基準で担保されているためです。

モンドセレクションでは「品質」が高いレベルで担保されているかが見られるため、レベルの高い日本は必然的に高入賞率になるということです。

まとめ

今回はモンドセレクションをお金で買うことができるのか?過去の入賞率などをもとに解説をしました。

モンドセレクションには、1,430ユーロ(250,000円)の費用を支払えば出品することができるものの、すべての商品が受賞をすることができるという訳ではありません。モンドセレクションで受賞を果たすためには、専門の評価機関の審査に通過をする必要があります。

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