モンドセレクションは怪しい？モンドセレクションの実態を解説！

投稿日 2017.09.08
著者 bythink
カテゴリーモンドセレクションニュース

モンドセレクションはお菓子やアルコール飲料など数多くの商品で目にする機会がありますね。モンドセレクション自体の知名度が高いですが、その実態はあまり知られておらず、怪しいと言われることも多くなってきています。

モンドセレクションに関して詳しく知らない方のために、本当に怪しい賞なのかどうか実態を解説します。

モンドセレクションとは？

モンドセレクションは1961年にベルギーで設立された品質評価機関です。なんと50年以上もの歴史がある賞となっています。モンドセレクションは食品や飲料で受賞しているケースが多く、味を評価する賞というイメージが強いですが、品質を評価する機関になっています。

食品や飲料以外には健康食品、化粧品も対象になっています。

申請できる商品はこちらです。

・食品

・飲料（アルコール含む）

・健康食品

・化粧品

金賞や銀賞などの受賞ランクがありますが、審査での得点により受賞ランクが決定します。

最高金賞：90％以上

金賞：80％以上

銀賞：70％以上

銅賞：60％以上

簡単なご説明をさせて頂いたところで、モンドセレクションが怪しいと言われる理由を見ていきたいと思います。

モンドセレクションが怪しいと言われる理由

・ベルギーの賞にも関わらず大半が日本の商品である

・審査基準がわからない

・お金を出せば取れると思われている

・無名商品でも受賞している

などが挙げられます。

1つずつ解説させて頂きます。

日本の商品が多い

モンドセレクションは近年では年間約3,000商品がエントリーされており、そのうち約2,000商品ほどは日本の商品のため、日本の商品が多いということは事実です。

ベルギーに本部がある賞にも関わらず日本での受賞が多いから怪しいと思われる方もいますが、日本の商品が大半だからといって、審査基準が甘い、簡単に獲得できるというわけではありません。

確かにヨーロッパでのモンドセレクションの知名度は日本ほど高くはないです。私がモンドセレクションの授賞式でヨーロッパに行った際に、スーパーなどでモンドセレクションのロゴ見たのはほんの数商品でした。

ただ、日本で無名の製品が実は海外で有名なケースなどは数多く存在しますので、モンドセレクションもそのケースに該当するかと思います。

モンドセレクションの審査基準は？

モンドセレクションの審査基準は商品カテゴリ毎に異なります。

食品の場合ですと下記が審査基準となっています。

・味

・外観

・風味

・舌触り

・香り

・パッケージ

・成分

・添加物　など

このように味だけではなく、原材料やパッケージなど商品全般を評価する賞です。

食品の場合はミシュランの星を獲得したレストランのシェフやソムリエ、大学教授、栄養コンサルタントなどが審査を担当します。他のカテゴリでもそれぞれの専門家が審査を担当することになり、各分野の基準で厳格な審査が行われています。

お金を出せば取れるのではないか？

モンドセレクションはお金を支払いさえすれば取得できるのはないかと言われております。

モンドセレクションでは毎年エントリーされた商品のうち10～15％ほどが受賞外となっています。モンドセレクションを受賞したことをお知らせする企業は多いですが、モンドセレクションに落選したことを自ら発表する企業はなかなかいないと思います。そのため、落選の話を聞くことがなく、お金を払えば受賞できるという話が広まる理由でもあります。

また、受賞するためには審査費用を支払うだけではなく、英語での資料作成や審査用商品をベルギーに発送する、審査費用をユーロ建てで海外送金するなどの対応が必要となります。このような対応を行い、品質が高いと判断されることでようやくモンドセレクションを受賞することができます。

無名商品でもモンドセレクションは受賞しているのはなぜ？

地方のお土産品や地方の1店舗のみで販売している食品など、全国的に無名な商品でも受賞しているケースは数多く存在します。なぜこのような無名商品でもモンドセレクションを受賞できるのでしょうか？

それはモンドセレクションが企業を評価するのではなく、商品を評価しているためです。モンドセレクションの評価項目に企業の売上規模や商品自体の売上は含まれておりません。そのため、純粋な商品力を評価されるため、大企業と中小企業ともに平等なチャンスが提供されています。

どんな有名企業の商品でも品質が低ければ落選、小さな企業の商品であっても品質が高ければ受賞できるというのがモンドセレクションの特長の1つでもあります。