bythink モンドセレクションが胡散臭いや怪しいという噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
我々公認エージェントであるからこそわかる、その噂が本当なのかを解説していきます。
モンドセレクションが胡散臭い、怪しいという噂について
「モンドセレクションは胡散臭い」「モンドセレクションの受賞商品は多すぎて怪しい」などの噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
モンドセレクションが胡散臭いと噂されている内容は以下のような内容が多いのではないでしょうか？
「日本の商品が多い」
「金賞以上の受賞が多いのでは？」
この点については、実際モンドセレクションと一緒にお仕事をされたことや実際に自ら審査をしたことがあるのか？という点も我々から問いたいところではありますが、消費者様にとってはモンドセレクションがどのような審査機関なのかという点はなかなか不明な点が多くあるのは事実かと思います。
日本の商品の製品が多い
モンドセレクションの本部は、ベルギーのブリュッセルに位置しています。しかし日本の製品のほうがヨーロッパの商品よりも出品数が多いという日本のメディアが報じたことにより一般的な見解が普及しているのは事実です。しかし、10年前と比較し、2023年、2024年度の申請に関しては日本のエントリー商品数のみならず、アジア各国、イギリスなどのヨーロッパの企業のエントリーも目立つようになってきました。しかし、日本の商品が多いのも事実です。
近年のモンドセレクションへエントリーされている商品は年間約3,000商品くらいで、日本の商品比率は厳密には公開されておりませんが、約50%程と感覚的に感じています。
しかし、その実態を知っている人は少ないため「モンドセレクションは申請さえすれば優秀品質ラベルを獲得できる」という間違った噂が広まってしまっているのが現実です。
また、モンドセレクションへ商品を1つ申請するための費用は「1,430ユーロ〜1,530ユーロ」が発生し、日本円に換算すると「235,000円〜252,500円」にもなります。
この申請費用だけを知っている方も「高い申請費用を支払いさえすれば、モンドセレクションの優秀品質ラベルを獲得できる」と間違った認識を持ってしまっている傾向にあります。
金賞が多いという印象について
また金賞が多いという理由についても、情報源はどこにもありません。
実際に、モンドセレクション公式サイトには、受賞実績商品の掲載があります、ここだけの集計結果は確かに金賞が多いのも事実です。この公表サイトでは、掲載を不可申請を行うことも可能になり、残念ながら金賞以上の受賞が出来なかった銀賞や銅賞を掲載しないでほしいという要望を出すことが出来、すべての商品が掲載されていません。そのため、他のサイトなどで金賞以上の受賞率が高いなどの口コミがありますが、決してそんなことはないのです。
モンドセレクションの評価が信頼できる理由
モンドセレクションは1961年にヨーロッパの中心部であるブリュッセルに設立されて以来、およそ65年間にわたり消費者製品のグローバル評価を提供する唯一の国際品質機関として運営されています。
モンドセレクションには、飲料水や食品、化粧品など6つのカテゴリーが存在しており、各カテゴリー別に専門的な知識を持つ審査員たちが招集され、毎年数百もの評価セッションが行われているのです。
モンドセレクションの審査会は、味、外観、後味、口当たりや匂いなどの各製品に適用されるパラメーターに基づいて行われ、評価セッションは4ヶ月にもわたり、審査員の味覚を維持するために1日に限定した数のみ審査が行われています。
また、モンドセレクションは、アカデミー・キュリネール・ド・フランスやユーロトックの会員、ベルギーマスターシェフ、国際ぶどう・ぶどう酒機構（OIV）などの名高い機関の協力を得て評価を行っています。
このように、各カテゴリー別に超一流の審査員たちが一つ一つの製品の品質を360°入念に評価しているため、モンドセレクションの評価は高い信頼性があると言えます。
また、モンドセレクションは2022年度より、結果レポートのサービスを開始しています。
今までなぜ自社の製品が銀賞なのか？金賞なのか？等、審査結果の詳細が分かるようにしています。
そのため、実際に審査をしているのか等の不透明な審査はモンドセレクションは一切行っておらず、厳重な審査をもとに公平性を持ち、絶対評価にて行っているのです。
モンドセレクションの受賞の難易度
モンドセレクションでは、様々な評価基準において優れている製品に「優秀品質ラベル」が授与される仕組みになっています。では、受賞の難易度はどのくらいなのでしょうか。
優秀品質ラベルには「優秀品質最高金賞」、「優秀品質金賞」、「優秀品質銀賞」、「優秀品質銅賞」の4種類が存在しています。
各優秀品質ラベルの受賞基準は下記の表の通りです。
| 優秀品質ラベル名 | 獲得平均得点 |
|---|---|
| 優秀品質最高金賞 | 90点〜100点 |
| 優秀品質金賞 | 80点〜89点 |
| 優秀品質銀賞 | 70点〜79点 |
| 優秀品質銅賞 | 60点〜69点 |
製品の最終結果は、複数の審査員によって与えられた平均点に基づいて計算され、上記の表の得点に応じて優秀品質ラベルを受賞できます。
優秀品質ラベルの中でも最も受賞難易度の高い「優秀品質最高金賞」を受賞するためには、複数の一流審査員たちの平均得点で90点以上を取らなければならなく、決して容易に受賞できる賞ではありません。
また、モンドセレクションを受賞するためには、味、香り、質感などの官能基準だけでなく、使用される成分や製品の構成に関する情報の正確さ、パッケージ、使用方法の容易さ、取扱説明書などのパラメータも考慮されます。
そのため、「ただ美味しいもの」や「ただ人気が高いもの」だけでは受賞することは難しく、トータル的に高い品質を持っていなければ受賞できない難易度となっています。
モンドセレクションの受賞の実態
モンドセレクションは「応募の9割が受賞する」という成果が続いています。年間約3,000商品の応募があるとすると、そのうち2,700商品が何らかの賞を受賞していることになります。
「9割」という数字だけを見ると「受賞率が高すぎる」と誰もが感じると思いますが、逆に考えるとそれほど高い品質のものばかりが応募されていると捉えることもできます。
受賞率が高い主な理由としては「申請金額」にあると思われます。モンドセレクションへ商品を1つ応募するだけで、お酒や飲料水、食品などは「1,430ユーロ（235,000円）」、健康製品や化粧品などは「1,530ユーロ（252,500円）」もかかるのです。
高額な申請費用を支払って応募すると決断した商品のほとんどは、企業の看板商品など、とにかくモンドセレクションを受賞する自信のある商品を応募するのが一般的と考えられます。
そのため、モンドセレクションへ応募されるほとんどが高い品質のものばかりで、必然的に受賞率が高くなっていると考えることができます。
モンドセレクションの価値
モンドセレクションを受賞する価値としては主に「受賞商品の売り上げ向上」と「企業の知名度上昇」があります。では、その2つの価値について詳しく説明していきます。
受賞商品の売り上げ向上
モンドセレクションにて一流の審査員たちの期待に応えた製品は「優秀品質ラベル」が授与されます。この優秀品質ラベルは、追加費用なしで3年間製品にラベルを表示することができるのです。
また、モンドセレクションはテレビやネットニュースなどのメディアで取り上げられる機会も多く、高い知名度を誇っています。そのため、商品にモンドセレクション受賞ラベルを表示することで売り上げ数の向上を期待することができます。
モンドセレクションを受賞することで、受賞前と比較して売り上げ数が「1.5倍〜2倍」になった事例もあります。
企業の知名度上昇
モンドセレクションを受賞することで、メディアなどで受賞商品と一緒に企業名も紹介される場合が多く、受賞商品のみならず企業の知名度も上げることができます。
また、企業のホームページなどにモンドセレクションを受賞したことをアピールすることで、消費者は自然と他の商品も素晴らしい品質を持った商品のように感じてしまう効果もあります。
このように、モンドセレクションを受賞することで素晴らしい商品を取り扱っているアピールや、企業の知名度を上昇させることにも繋がるのです。
まとめ
今回は、モンドセレクションが胡散臭い・怪しいという噂の真相を解明してきました。モンドセレクションが胡散臭いと噂される主な理由は、応募製品数も受賞製品数も日本の製品が最も多くなっているためです。
モンドセレクションは各カテゴリー別に超一流の知識を持った審査員たちを招集し、応募商品を一つ一つ入念に評価しているため、容易に受賞できる賞ではありません。
モンドセレクションが決して怪しいという訳ではなく、高額な申請費用を支払って応募する多くの商品がその企業の自信ある商品でありかつ、素晴らしい品質を持った商品であることは紛れもない事実です。
モンドセレクションの評価を軽視するのではなく、一度その手で商品の品質の高さを実感してみてはいかがでしょうか。
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